ぐんま昆虫の森 企画展(ミヤマクワガタ)

ぐんま昆虫の森で夏休みのイベントとして開催された企画展に数年間に渡り、目玉作品として制作された1.5mもある憧れの「ミヤマクワガタ」。骨組みはもちろん強化段ボール。篠崎デザイナーの頭の中で立体のミヤマクワガタが輪切りにされ、平面上に部品化されて、各部品の縦や横に差し込みの溝をつけ、図面化、カットしてから組み立て、最後に立体的な表面へ貼り加工。いったい頭の中の構造はどのように成っているのだろうか?


◆ぐんま昆虫の森 企画展(タガメ)

水辺で生活する生き物たち、最近では殆ど出逢う事がない「タガメ」を強化段ボールで制作。昆虫に多く見られる複眼を段ボールの波目を使って表現する所は、凄いとしか言いようがない。


実物の標本を手に虫眼鏡で細部まで観察。頭の中にあるコンピューターがフル稼働して制作するための情報を処理する。設計図の落とし込む作業がとても大変だと想像できる。まさにデザイナーとしての経験とセンスが問われる作業である。


◆ぐんま昆虫の森 企画展(シャチホコガの幼虫)

企画展のコンセプトが「イモムシ・ケムシ」との事で、主催者の館長から希望されたあまりにもマニアックな制作依頼が「シャチホコガ」の幼虫。初めて耳にする人も多いのではないだろうか?しかし、篠崎デザイナーの闘志に火を点けたのも事実だと思われる。制作する上でもっと簡単なケムシも数多くいるが、会場に足を運んでくれた子供たちにも「あのケムシの展示会に段ボールで作られていた大きな幼虫!シャチホコガ!」と言うような記憶が、インパクトと共にその名前も心に深く刻まれる事であろう。

名前の通り、鯱(しゃちほこ)のように反り返り躍動感のあるところで時間を止めた状態。人物と一緒の写真だと実物の大きさが良く解かると思います。


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